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テンセントが最新AIロボット犬を発表

微信の公式情報によると、テンセントロボティクスXラボ(Tencent Robotics X Lab)は、初のマルチモーダルAIロボット犬「Max」を発表しました。

ロボティクスXは、2018年3月にテンセントのAI部門が、世界的に有名な学術雑誌である『Nature Research(Springer Natureの子会社)』と戦略的パートナーシップを組み設立されました。

この記事では、テンセントのロボット犬が「どのような特徴」なのかお伝えし、「近年はどんなロボットが登場しているのか」についても触れてみようと思います。

ではいきます!

テンセントのロボット犬の特徴

今回発表されたMaxの特徴は、脚と車輪が組み合わさっており、四足歩行にも四輪走行にも切り替えることができます。

障害物走行

四足歩行時は、複雑な地形の障害物の上を走ることができます。

ジャンプ性能

また、Maxはジャンプしたり、乗り越えたりすることもできます。ジャンプは最高50cmまで可能です。

車輪走行

そして、車輪走行時は、平らな地面を滑って高速移動することができます。最高速度は時速25kmとのことです。初期モデルにしてはなかなかの速さだと感じました。

二輪走行

それだけではありません。Maxは二足歩行もできてしまいます。

この技術は、独自開発された神経システムによって実現しています。ミリ秒未満のシステム制御によって、ソフトウェアとハードウェアのシステム遅延を大幅に削減します。

もう少し詳しく説明すると、NLMPC(Nonlinear Model Predictive Control:非線形モデル予測制御)アルゴリズムや、QP(Quadratic Programming)の最適化、柔軟制御アルゴリズムの3つを統合し、二輪立位への振り上げ、平衝摂動、着地脚制御を実現したといいます。

ちょっと難しい用語が並んでいますが、簡単に説明すると、複数のAI時術などを組み合わせて学習させているということです。その結果、バランス感覚も絶妙です。

バク宙

そして、ロボットではお馴染み、バク宙もできます。なぜお馴染みかというと、バク宙は既に他社が先行して実現しているのです。他社の事例については、後ろで紹介します。

横転からの復帰

Maxは転倒からの起き上がりもできます。平均計算時間が0.3ms以下で、不確かさや変動に対して強い「ロバスト制御アルゴリズム」に基づいて瞬時に判断することができます。

以上が、テンセントの最新AIロボット犬「Max」の特徴です。

Maxは、将来的にパトロールや警備、救助などの分野で活躍し、人間の知識の手助けや、生活におけるサポートをすることが期待されます。楽しみですね。

このように祈る動作もできます(笑)

では、Max意外のロボットはどんなものがあるのでしょうか。ロボット産業について次でご紹介します。

ロボット産業の今

ロボット産業は日進月歩で、絶えず新製品が発表されています。

ボストン・ダイナミクス

そんなロボットメーカーの中で、最も知名度が高く、技術力の高さでも知られているのが、「ボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics)」です。

ボストン・ダイナミクス

ボストン・ダイナミクスは、初期は米軍と提携し、輸送用ロボットとして実験が進められてきました。その後、ソフトバンクが買収し、現在では、韓国の現代自動車(ヒュンダイ)の傘下に入っています。

研究開発費は大きいでしょうが、今後のヒュンダイの業績に大きく貢献していくことが考えられます。

ボストン・ダイナミクスについて簡単に知りたい方は、以下の動画を見ると良いでしょう。先ほど紹介したテンセントのロボット犬、Maxがやっていたバク宙もボストン・ダイナミクスのロボットからアイディアを得ています。

そして、ボストン・ダイナミクスの最近の発表が以下の動画です。

ロボットたちが踊っていますね。リズム感まで掴んでいるのが凄すぎます!

そして、次の動画はボストン・ダイナミクスのロボットで遠隔で警備作業をする様子です。

ロボット社会が直ぐそこまで来ていることが伝わりますね。

さて、他にはどんなロボットがあるのでしょうか。次でいくつか紹介します。

ロボット開発・導入事例

タオルを畳むロボ(デンソー)

このロボットアームは、AIと画像処理技術などを組み合わせて、タオルを畳んでいます。こんな繊細な動作ができるなんて技術の進歩には驚きです。

ロボットシェフ

ロボットが料理を作る時代は将来的に当たり前になると想像できますね。

ちなみに中国では、ほぼ全自動で料理が作られ提供されるロボットが導入されています。以下の動画がその様子です。

ラーメンロボット

ドリンクロボット

アイスクリームロボット

そして、ロボット犬分野では、他にも開発している企業があります。

中国ユニツリー・ロボティクス(Unitree Robotics)
のロボット犬『A1』(100万円台)

いろいろあって面白いですよね。もちろん、ロボットの導入が進む中国においても、まだ本土全体に浸透しているわけではありません。

未来がどのような世界になるかは結局のところわかりませんが、少なくとも、僕たちの世界にロボットが密接に関わってくることは間違いないでしょう。

その時、どこの企業が勝者になるかを考えると、ワクワクもしますし、イノベーター、あるいはアーリーアダプターとして、自身の身の振り方も変わってくるかもしれません。

今回、ロボット犬を発表したテンセントは、深センに本社があり、深セン市と提携し、スマートシティを創ると発表しています。モナコと同等規模だそうです。テンセントについては、今後の動向も追っていきます。

ではごきげんよう。