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Razer|eスポーツ市場拡大でビッグトレンド化!ネオンカラーで世界征服

こんにちは。

Razer(レイザー=雷蛇)は、これからのeスポーツ文化を作っていく企業になるでしょう。

今回は、僕のeスポーツプレイヤーとしての経験や独自の調査を基に詳しく解説をしていきます。

この記事では、大きく分けて5つの内容で構成されています。

  1. Razerとは
  2. Razerの魅力
  3. Razerの金融分野参入
  4. Razerの業績
  5. Razerの株価分析

もしあなたが未来を一緒に見たいなら、どれも理解しなければならないことなので、ここでしっかり学んでいってくださいね。

ではいきます!

Razerとは

Razerは、ゲーマー向けのライフスタイルブランドです。Razerのロゴの認知度は、eスポーツコミュニティの中では非常に高く、ゲーマーなら誰もが知っているブランドです。

そして、製品のデザインや質にも定評があるので、世界中にファンが溢れているんです。もちろん僕もRazerの大ファンです。

下のマークがRazerのロゴです。

「Razer」は中国語で「雷蛇」と書きます。たしかに蛇が雷のように光っていますよね。

変わったロゴですよね?でもね、この会社が提供するものは、僕のような中二病をこじらせちゃったような人間にはめちゃめちゃウケがいいんですよ。一般人向けに一言で説明すると、「カッコイイ!」ってことです。

ということで、なぜゲーマーたちはRazerに惹きつけられるのか、その魅力を一緒に見ていきましょう。

Razerの魅力はデザイン性と機能性

Razerは、元々はマウス技術で評価の高いメーカーでしたが、今ではその領域を超え、ゲーム業界におけるライフスタイルブランドへと変化していっています。

Razerが扱う製品は多岐にわたります。

  • ゲーミングノートPC
  • マウス
  • マウスパッド
  • キーボード
  • ヘッドフォン/ヘッドセット
  • マイク
  • webカメラ
  • ノートPC用 外付けGPU
  • モニター
  • デスクトップPCケース
  • ゲーミングコントローラー
  • ゲーミングチェア
  • アパレル
  • デジタル通貨

そして、これらの分野でデザイン性と機能性を両立させてブランド力を高めています。

何よりも、ブランド力を高めるためにRazerが重視していることは、顧客の声を受け止めるということです。そんなRazerの製品について詳しく解説します。

ネオンカラーと高性能の融合

まず、Razerは、ゲーム業界でネオンカラーのイメージです。むしろ、ネオンカラーというだけでRazerが思い浮かぶくらいブランディングは成功していると言ってもいいでしょう。

Razerは、ネオンカラーに対するユーザーの高い需要と期待に応え続け、製品に光るネオンカラーを取り入れ続けてきました。

中でも特に人気なのがマウス、キーボード、ヘッドセットです。

マウス

マウスは、競争性の高いゲームで優位性を持つために反応速度が早い設計になっています。元々Razerマウスは世界でも需要があり、中心的プロダクトの一つです。

キーボード

キーボードもRazerの代表的な製品の一つです。ネオンカラーが凄いですよね!これ、めっちゃ光るんです!それだけで買いたくなりますが、タイピングもしやすくて評価されています。

Razerのキーボードには色々な種類があり、タイプ音は大きいがしっかり押せる「青軸」や、タイプ音が静かでゲームをしながら音声収録ができる「サイレント軸」など様々なモデルを揃えています。

ヘッドセット

Razerのヘッドセットは、それほど派手ではありません。しかし、その性能への評価はかなり高いといってもいいでしょう。

以前のRazerのヘッドセットは、装着感は良かったのですが音質は良いとは言えませんでした。ところが、最新のものは装着感も音質も良く、とにかくレビューサイトでの満足度評価も高いです。

特に「BlackShark V2」というヘッドセットは値段も1万円ちょっとで軽く、周囲のノイズも遮断するので、かなりコスパがいいと感じました。

なので、Razerの最新ヘッドセットを使えば、目の前の事に集中できます。そして何より、FPSゲーマーなら敵の足音もバッチリ聞こえます!また、リーグ・オブ・レジェンドなどのチーム戦における会話効率も上げるでしょう。

また、僕が実際に体験して驚いたのですが、音に合わせてヘッドセット自体が振動する商品があります。それが「Nari Ultimate」です。

このヘッドセットは、低音に反応して振動するのです。初めてRazerストアで体験して「感動」し、即買いしました。それが以下の画像です。

ただ、このヘッドセットに搭載されているマイクの性能はあまり良くないので、別にマイクを購入しました。

Razerが好まれる理由は、「ネオンカラー」と「機能性」だけではありません。

自分を表現できるアイテム

Razerは、ファッションとしても人気を集めています。2つ紹介するので順番に解説をしていきますね。

世界一スマートなマスクを発表

北米時間2021年1月12日、Razerは世界一スマートなマスク企画「プロジェクト ヘーゼル」を発表しました。

Razerによるこの発表は、ネット上でも反響を呼んでおり業界外からも注目されました。

参考: Razer、N95マスク「Project Hazel」プロジェクト発表(もちろん光る) – ITmedia

このスマートマスクの特徴は以下の6つです。

  1. 表情が見える透明素材
  2. Razerらしい光るネオンカラー
  3. 粒子を95%除去する「N95」規格
  4. 充電式の空気の流れを調整できる機能を搭載
  5. 内蔵のマイク・アンプによって相手に声がしっかり届く
  6. 収納ケースに入れれば自動除菌ができる

僕自身、この中二病心をくすぐるデザインと機能性を見た瞬間、販売ページを探したくらいです。95%の粒子を除去し、呼吸もしやすく、尚かつマイクアンプ内蔵で声もしっかり相手に届くというのですから、もう即決です。

以下の画像は、マスクを収納・除菌できる収納ケースです。

ケースの色は黒と白の2種類です。

そして、これはニュースにはなっていなかったのですが、あまりにも注目されてしまったことから、中国のRazer公式サイトが数時間サーバーダウンしてしまったのです。

実は、僕がRazerに注目したのはこのサーバーダウンがキッカケでした。いろいろな国のRazer公式ページを見ていたら「あれ?そういえばRazerって上場しているんだっけ?」と思いついところから、僕のRazerへの投資プロジェクトは始まりました。

以前、Razerはネオンカラーのマスクを販売していましたが、ユーザーからは「Razerなのに光らないの?」という声があったそうで、今回はその期待にもしっかり応えてきています。この「顧客第一主義」と「ニーズの掴み方」、そして「実行力」は彼らがビジネスとして成功する鍵となるでしょう。

猫耳ヘッドフォンと幅広い層の取り込み

また、Razerファッションはこれだけではありません。中でも、女性にウケが良いのが猫耳ヘッドフォン「Kraken Kitty」です。

凄く可愛らしいデザインですよね!ゲーマーでよくつけている人を見ます。

上の写真は、Razerのヘッドフォンを装着した女性ゲーマーたちです。ゲーマーとしても有名なコスプレイヤーのえなこさんも使っています。

Razerは「カッコイイ」だけでなく、女性からも支持を得られるよう「かわいい」も追求しています。

ピンク好きのゲーマーは、一瞬でファンになっちゃいそうですよね。だって、家電量販店やECサイトでヘッドフォンやPC周辺機器を買おうとしたら黒ばかりですから(笑)

もちろん猫耳のヘッドホンはピンクだけでなくブラックもあります。

そして、Razerを使った表現の場は「ファッション」から「空間」へと拡大していきます。

Razerなら生活空間もデザインできる

Razer製品には、生活空間をも一変させる力があります。これも文字で語るより見せた方が早いので、まずは次の画像を見てください。

いかにもゲーマーって感じのPC環境ですよね。ユーザーの環境をこのように変えさせるほど、Razerは愛されているのです。

さらにRazerは様々な空間を彩るためのもアイテムも用意しています。

これはヘッドフォンスタンドです。他にもたくさん光る製品があります。

また、ホワイトカラーでPC周辺機器を揃えることができることも、Razer製品の大きな魅力です。以下は秋葉原にあるRazerストアの様子です。

ユーザーは、毎日使うRazer製品に満足していれば、他の用途で何か買う時もRazer製品で揃えたくなるでしょう。

なぜならRazerファンは見た目から入る人が多く、そこに機能性への信頼感が乗っかってくれば、購入のハードルは大きく下がるからです。

そんなRAZERですが、eスポーツ界でも大きな存在になってきています。

eスポーツ市場拡大でRazerはさらに飛躍する

Razerはeスポーツのプロチームをサポートしています。会社設立の翌年2006年には、プロチームと協力関係を始めています。

今ではRazerは、世界で最も注目が集まる競技の一つ『リーグ・オブ・レジェンド – League of Legends』の優勝チーム「T1(SKT)」のスポンサーでもあり、いくつかの世界大会に協力しています。

以下がRazerが関わる大会の様子です。

さらに、Razerは日本国内のeスポーツチームや配信者ともパートナーシップを締結したと発表しました。

eスポーツ市場は今後、間違いなく巨大な市場へ発展します。その時、先行者利益を得られるのは、Razerのような企業と、想像力が豊かな投資家であることは語るまでもありません。

現在、世界のプレーヤーの20%未満が、エンゲージメントの高いプレーヤーであることがHSBCの関係者向けレポートで明らかになっています。

エンゲージメントの高い層は、20%未満しか占めていないため、1日10時間以上ゲームに費やす人は1年あたり約179~651ドルで、カジュアルゲーマーは1年あたり14ドルに過ぎません。業界全体の成長余地はかなり大きく、今後10年間、持続的な2桁の増加率を期待できそうです。Razerにとっては大きなチャンスですね。

そしてRazerはeスポーツだけでなく、なんと金融分野でも挑戦をします。

Razerはフィンテック事業を急拡大

RAZERにはフィンテック事業を行うための会社「Razer Fintech」を傘下においています。

この章ではRazerの金融事業について詳しく解説していきます。今後のキーになってくるのでしっかりついてきてくださいね。

Razerのデジタル通貨「Razer Gold」の提供

実はRazerは、デジタル通貨「Razer Gold」の決済サービスを提供しています。

後で解説しますが、Razerのサービス部門の収益に大きく貢献しているのがこのRazer Goldなんです。

Razer Goldを使って、ゲームやゲーム内コンテンツを購入できます。また、Razer Goldを使用する度に「Razer Silver」を報酬で受け取ることができます。Razer SilverでゲームやRazer製品を購入することができます。

このように、安い価格でゲームを入手したり、お気に入りのゲームの限定プロモーションを受けたりなど特典があります。

また、リワードとしてRazer Silverをもらうこともできます。

ちなみに、Razer Goldのチャージは世界中のサービスから行えます。

この提携数は凄いですよね。PayPalやクレジットカードからもチャージができてしまいます。

最近流行りの「原神」の課金もRazer Goldから行えますし、バイオハザードなども買えます。欧米産ゲームだけでなく中国産ゲームも結構あったので、ゲーマー人口の多い中国人プレイヤーを取り込んでいくかもしれませんね。

僕も試しに使ってみましたが、それほどストレスはありませんでした。簡単です。今後はゲームタイトルがさらに増えて、使う動機を作れるかが勝負の分かれ目だと思いました。

そして、Razerの決済事業は他にもあるんです。

Razer Fintech、後払いサービスの開始

Razerはシンガポールのスタートアップ「Rely」と提携し、Razer Merchant System(RMS)というオフライン支払いシステムの下で「Buy First Pay Later」という後払いサービスを開始しました。

この後払いサービスの主なサービス提供地域は東南アジアです。100万店を超える加盟店で複数の支払い方法をサポートしていきます。

Razerはゲーム領域を超え金融企業の成功も目指しています。

Razerがデジタル銀行を設立

なんとRazerは、シンガポールを拠点とするデジタル銀行「Razer Youth Bank」を設立しました。株式保有割合はRazer Fintechが60%を保有します。

今後、Razer Youth Bankは、若年層やミレニアル世代向けのデジタルバンキングサービスを提供する計画です。ここでも未来を見据えた動きをしていますね。

ただし、大きな壁があります。昨年Razerはシンガポール金融管理局へデジタル銀行の営業免許の申請をしていましたが、2020年12月7日の結果で落とされてしまいました。

参考:MAS Announces Successful Applicants of Licences to Operate New Digital Banks in Singapore(一時ソース)

4社が営業免許を取得し、その中にはアリババの関連会社のアントグループも入っていました。今回はRazerは免許取得できませんでしたが、成功までの道のりには試練はつきものです。今後必ず乗り越えてくるでしょう。

試練の真っ只中にあるRAZERの業績について次で解説していきます。

Razerの業績評価

現在Razerの業績は6期連続赤字です(20年は赤字着地想定)。僕は2021年~2022年度の黒字転換を見ています。

まだ、黒字転換予想がRazerから正式に発表されたわけではありませんが、経営改善の兆候を感じました。これはかなり大きな兆候ですが、実際に株を買い進めている中で、取引高の少なさから、気づいている投資家がまだ少ないことがわかりました。

追記:2021年3月24日、Razerの2020年度の本決算が発表されました。なんと予想より早く2020年度会計で黒字化を達成しました。

Razer|2020年本決算 すべての期待を上回る収益で黒字化達成Razerの2020年度の本決算が発表されたので、徹底解説します。...

この章で解説するのは次の7つです

  • 売上高
  • 市場シェア
  • 純利益
  • 資産/負債
  • ROE
  • ROA
  • キャッシュフロー

順番に解説していきますので、しっかり理解してくださいね。

売上高

Razerの売上高はハードウェア製品の販売が好調で伸び続けています。

Razerのハード売上高は前期比で+26%(約3億8270万米ドル)と赤字企業とは思えない成長です。次にサービス部門の売上高を見てみましょう。

サービス部門では、デジタル通貨Razer gold事業やB2Bのフィンテック事業で急激な伸びをみせました。

金額は主力のハードウェア部門ほどではありませんが、フィンテックなどの金融分野は今後も期待値の高い領域です。今後は、シンガポールのデジタル銀行免許の承認に焦点が当たることでしょう。

引き続きRazerの売上高には注目ですが、死角を減らす目的で地域別の売上構成も見ておきましょう。

Razer売上高(2019年)金額組成比
アメリカ33741.0%
EU、中東、アフリカ20424.8%
中国10913.3%
アジア(中国除く)9211.2%
シンガポール516.2%
南北アメリカ283.4%
※金額は百万米ドル

上の表を見ると、アメリカが最も売上が高いことがわかりますよね。

たしかに、ネット上の英語圏ゲーマーをTwitterやtwitch、YouTubeなどで見るとRazer製品を使っている人が多い一方で、中国や日本、韓国では模倣品も見ることがちょこちょこあります。

特に今後は職業としての「eスポーツプロプレイヤー」を政府が公認した中国でのブランディングに注目が集まると予想しています。広告効果に注目です。

そうはいっても、Razerは業界では既に勝ち組です。ゲームハードの市場シェアを見てみましょう。

市場シェア

Razerの市場シェアはゲームハード市場でNo1。業界で支配的なリーダーです。

本当に素晴らしいですね。

僕は経営評価において、この「市場シェア」を何よりも注目しています。EVでも医療でも繊維でも飲食でも何でも競争があります。そんな中、市場シェア1位を守り続けることは難しく、経営手腕の他、プロダクトやサービスの技術力やブランド力がなければ、決してトップに居続けることはできないのです。

そういう観点で見ても、Razerには技術力もブランド力もあり借金が少なく次々と戦略的提携を進めているので、条件はクリアしていますね。

では、Razerの業界での立ち位置を理解したところで、肝心の利益について見ていきましょう。

純利益

Razerの純利益です。次の図・表をご覧ください。

期(年次報告)20152016201720182019
純利益
(百万香港ドル)
-157.81-460.56-1,287.03-760.58-652.42

まず基本赤字ということで、これだけ見ると投資価値を感じないでしょう。しかし、2017年の大損失をピークに2019年にかけて圧縮されてきていることがわかりますか?ここに注目します。

では直近の2020年の業績を見るために中間報告ベースで見てみましょう。

期(中間報告)20162017201820192020
純利益
(百万香港ドル)
-157.11-403.44-441.42-377.07-134.6

数字を見てみると、2020年も損失が過去5年で最も圧縮されていることが確認できますね。

その理由は、コロナウイルスの影響で巣ごもり需要が増し、eスポーツ関連で消費が増加したことが大きいのだと僕は考えます。ただし輸送費を拡張するために費用がかなり増加しているので収益と相殺されています。

先に記したとおり売上高も増加傾向のため黒字転換の可能性が十分見えてきました。大事なのは純利益なんです!!!売上高は予兆を確認する材料のようなものです。

ただ、これだけではまだ安心してはいけません。僕は投資をする時は確信を持ちたいので、別の視点でも利益を見てみます。グローバル展開する企業が多用するEBITDAを見てみましょう。

EBITDAとは、純利益に支払利息や税金、減価償却費などを加えたものです。なぜそんなことをするかというと、グローバルに事業展開する企業は国によって制度が違うため、他社と比較する際など国際比較する際に使用されます。

この図からわかることは、EBITDAが2020年に急激に伸びているということです。米ドル建てで3.2百万ドルへプラスに転換しているんです。凄い回復力です!もちろん巣ごもり需要が手伝いました。

資産/負債

さて、次は資産と負債です。以下をご覧ください。

オレンジが資産で、グレーが負債です。結論からいえば問題ありません。借金が少ないのです。正直驚きました。

Razerは、十分な資産を持っていると思います。負債比率は直近(2020年6月時点)では49.6%と前期の36%から上がっていますが、純損失が圧縮していることを考えると、赤字でも倒産の心配がありません。Razerは、今後も資産を活用した経営周りの施策(M&Aや提携等)を進めていけるでしょう。

上場して得た資金は効果的かつ持続的なマーケティング活動やM&Aなどに使われることを期待したいです。

ROE

さて、多くの投資家が注目するROEです。直近のデータを見るために中間報告ベースで確認していきます。

上図を見ると、RazerのROEは、ピークから着実に改善していることがわかりますよね。

ROEは 当期純利益÷自己資本×100 で求めることができます。そのため、当期純利益が赤字だとマイナスになります。

さらにROEは、「売上高利益率」「総資本回転率」「財務レバレッジ」と3つに分解できますが、今はあまり分解して詳細を見る必要性を感じません。その代わりにROAを見ていればOKです。

ROA

ROA、どれだけ資本を効率よく活用できたかを表す指標です。ROE同様、中間報告ベースで見てみましょう。

上図を見ると、RazerのROAはマイナスですがROEと同様に、縮小していますね。

ROAは 当期純利益÷総資産×100 で求めることができます。マイナスが縮小している理由は分子の純利益が上昇しているからです。

資本効率の改善が確認できました。

では、最後に運転資金周りの効率性を確認するために、キャッシュフローを見ていきましょう。

この章もあと少しです。頑張ってください!

キャッシュフロー

キャッシュフローは、企業の生き死にを分けるお金の流れです。黒字でもキャッシュフローが悪ければ倒産することもあります。

Razerは、資産もそれなりに確保しており、倒産の可能性は低いですが、それだけでは完全にリスクを理解したことにはなりません。

経費など運転資金からRazerという会社の経営実態が明らかになってきます。以下の図を見てください。

この図の見方は次のとおりです。

  • 緑:販売・マーケティング費用
  • 青:研究開発費
  • 黄:一般管理費
  • 橙:人件費
  • 灰:シェアベースの報酬
  • 白:その他の調整されたアイテム(ほぼなし)
  • 折れ線:売上高に対する運転コスト(OPEX):%

図を見ると、まず売上を生み出すための運営コストが劇的に下がっていることがわかりますね(折れ線グラフ)。ただし、これは2020年前半までのデータなので、コロナウイルスによる後半データは次の本決算を待つ必要があります。

次に経費内訳を見てみると、人件費(橙)やマーケティング費用(緑)など、全体的に前期比で抑えることができています。利益が出ているのでキャッシュを手元に多く残せます。Razerは赤字体質なので、このデータによって投資家やアナリストからの評価が改善されることが予想されます。

ただし、一つだけ気になる点がありました。それは キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC) です。

次の図を見てください。

キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)とは、原材料や商品仕入れなどに現金を投入してから、最終的に現金化するまでの日数のことです。つまり、効率的に現金を回収できるかがわかります。

基本的には、この日数が短ければ短いほど高速で資金が回転して良いということです。アップルをはじめとする米国企業で使われている指標で、近年はコロナでキャッシュ命なので特に重要視されています。

計算式は、 営業サイクル-支払債務回転期間=棚卸資産回転期間+売上債権回転期間-支払債務回転期間 です。

※この計算式は詳しく知りたい人向けなので、あまり気にしなくていいです。

RazerではこのCCCが直近2020年で72日へと前年の51日から増加しています。つまり現金化までの道のりが長くなったということです。

しかし、気にはなりましたが資産もあるし、利益も出ているのでそれほど問題視はしていません。今後、僕はRazerのマーケティング等の費用対効果に注目していきます。

業績・財務評価はこれで終わりです。ここまでよく頑張りましたね。お待たせしました。次は本題ともいえる株価評価にいきます!

Razerの株価評価

Razer(01337)は、香港の株式市場に上場しています。

米国市場では店頭取引のみの取り扱いなので、個人投資家は香港市場でのみ買うことができます(※米国店頭取引のティッカーは「RAZFF」)。

※国内口座ではマネックス証券が香港株の取り扱いを行っています。

2021年1月15日・18日の2日間かけて、Razer株のロングを仕込みました。これは中長期保有で、300%~500%のパフォーマンスを想定しています。

【01337 RAZER 雷蛇】世界のeスポーツ市場拡大でビッグトレンド化!ネオンカラーで世界征服

EPS・BPS

まずはRazerのEPS(一株あたり利益)です。

次にRazerのBPS(一株あたり純資産)

どちらも前期比で改善していますね。

一応データを出しましたが、ROAの改善が進み、純利益も上昇してくれば1株あたりの価値は上昇してくると考えています。

Razer株を見る上での今後のポイント

さて、そろそろ終盤です。今後Razer株を見る上でのポイントをまとめます。

  • eスポーツ市場拡大で認知度はさらに拡大。どこかのタイミングでブレイクスルーがやってくる
  • プロ選手とのタイアップに期待。世界のプロ選手たちは日に日に影響力をつけている。
  • 黒字転換を達成してからが本番
  • 今回発表のマスク発表は、ゲーマー以外の注目を集めた。世間へのインパクトは小さくない。
  • 中国のRazer公式サイトが何時間もサーバーダウンしたままだった(かなり注目された)。中国人投資家たちが株価を押し上げてくる可能性が高い。

しっかり覚えましたか?では最後にRazer株の僕の売買戦略を記します。

売買戦略

僕の売買戦略は、今のうちに仕込んで黒転を待つだけです。初動でしっかり仕込み終えたので、見守ります。

2021年3月26日追加掲載

株価は黒字転換が確実になるまで、しばらく動きがない可能性もありますが、大きく動きが出てきたら短期売買の資金もこっそり投入していきます。

僕の投資はクレイジーなプロジェクトばかりなので、時間も比較的長めに見ています。参考程度にとどめていただけると幸いです。

ちなみに、「eスポーツは世界的に認められる競技になる」という記事でeスポーツ業界の発展について解説しているので、業界についてもう少し詳しく知りたい方は参考にどうぞ。

ではごきげんよう。

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