米国株

中国の巨大SNS「微博(Weibo)」の株価上昇がやってくる!?

こんにちは!

2021年1月6日、中国の巨大SNSサイト微博(Weibo=ウェイボー)の株を米国市場で買いました。以前、投資して3倍にして売ったことがあったので、安すぎてびっくりしましたよ。

今回は、この銘柄が置かれている状況はとても興味深いので記録を残します。興味深いというのは、「財務諸表から見た経営環境」と、「彼らが持つ本来の強み」とでは未来に対する見え方が全く異なるからです。

実は、微博はちょっと厳しい経営状態だと見られています。なぜなら、中国国内では本家TikTokの「抖音(douyin=ドーイン)」がユーザーを奪っていったと思われているからです。その理由から、投資家は微博に対してあまり期待をしていません。

これから解説しますが、ポイントは次の6つです。

  • MAU(月間アクティブユーザー数)
  • 収入
  • 春節
  • チャイナリスク
  • 割安感
  • 重複上場

ではいきます!

アクティブユーザー数は超重要指標

コンテンツ業界を見ていく上で大切なのがMAU(月間アクティブユーザー数)です。このMAUこそがプラットフォームの今後の成長を担保してくれるものであるといえます。

2020年第3四半期(7月1日~9月30日)の財務報告書によると微博のMAUは5.1億人で5.5億人だった頃から徐々に減ってきています。

日本でもmixiというSNSがありましたが、Twitterの登場によってユーザーがどんどん移行したことで、MAUが低下、経営難に陥りました。ユーザー満足度も重要な指標ですが、それよりもMAUを見た方がわかりやすいので数値化できるこちらが材料として採用されやすいです。

現在、微博は本家TikTokである「抖音」にユーザー数を奪われているのは事実でしょう。ユーザーは新規コンテンツがバズりやすく中毒性の高い抖音のアプリを開きがちです。とはいえ、微博って初期状態でスマホに入ってたりするので、超メジャーなんですよね。

僕も微博や抖音をはじめとする中国系SNSを片っ端から使っていて、実際にどちらにも投稿をしています。普段よく見るのはトレンドランキングです。微博にも抖音にもトレンドランキングが存在します(後発の抖音が微博を真似ているところは否めない)。

微博のトレンドランキング

抖音のトレンドランキング

微博の方が話題の幅が広い印象です(もしかしたら人によって見え方は変わるかもしれません)。共通点はいずれも政治や社会問題など取り上げられる傾向があり、米国の大統領選挙中は、いつも上位にトランプやバイデンがいました。

そして、微博も抖音に負けじと、アプリ内に動画タブを作っていますがどれくらい効果あるのかは謎です。ただ、微博で活動する影響力を持った人たちは、コンテンツの視聴数に応じて微博からインセンティブを受け取ることができるプログラムがあります。

ここまで見てきてわかることは、微博は先発のプラットフォームであり、強者である故に後発の抖音の対策を打ったことは経営戦略上は正しいといえるでしょう(逆に弱者が強者の真似をすることは良くないとされます)。

ユーザーの可処分時間は限られているため、どのプラットフォームにどれだけの時間を使うかも重要なポイントです。現状は、企業間でユーザーの時間の奪い合いが起きています。ちなみに、微博ではお金やポイントも定期的に配っており、ログインしたり一定の条件をクリアするともらえ、日々のログインを促しています。

ここまで、ユーザーの獲得について話してきましたが、売買判断をする上で、MAUだけを材料にするのも短絡的すぎます。別の指標も見てみましょう。

微博の収入は堅調

微博の2020年第3四半期(7月1日~9月30日)の売上はアナリスト予想を上回り、31億9600万元でした。しかし、横ばいです。その内、広告事業では前年同期比18%増の28億5800万元でした。ブランド広告収入は前年比8%、前月比29%増加しました。特に自動車業界や、動きの早いセクターからの広告収入が増大。金融収入は16%増の31.96億元です。

パフォーマンス広告の分野では、ゲームと教育が微博の収益成長のメインの推進力となり、3四半期連続で収益成長率は前年比100%を超えです。

微博は、最近の「ライブコマース」市場の拡大に押されている中でしっかりと収入は確保しています。このライブコマースとはライブ(生放送)とEコマースの掛け合わせ用語で、生放送で商品を宣伝して売ることをいいます。中国では今ではこのライブコマースが主流になりました。

そして、このトレンドを先導しているのが抖音、快手(カイショウ)、淘宝網(タオバオワン)などです。生放送で雑談している人よりも生放送で商品を売っている人の方がリアルタイム視聴者数が多かったりします。中国の人たちはみんな買い物好きなんですね。

しかし、微博は生放送分野では本気で戦っていません。あくまで動画に注力しています。そして微博の強みは動画の分野でも発揮されています。各メディアは、微博にアカウントを持ち投稿していますが、そのコンテンツ総数は前月比で62%増加しました。

これで実際に台頭してくるライバルへの対策を打ち、コンテンツ数も伸びていることがわかりました。ただ、それでもまだ不安です。

なぜあえて微博の株を買うのか、次で説明します。

年に一度のビッグイベント「春節」に備えよ

微博は、アリババなど数多くの企業と提携しているため、旧正月の春節が売上に大きく貢献する可能性があります。短期的にはここに期待されるでしょう。

先にも記しましたが、月間アクティブユーザー数において微博は5.1億人の力を持っています。対して、台頭する抖音は3.6億人です(執筆時点で確認できる人数です)。抖音が世界展開するTikTokと組み合わせて周りのショートムービー系プラットフォームを全て倒しにきてますが、微博はまだ負けていません。

微博はこれまで数多くのKOLやV5(日本でいうインフルエンサー)と組んでマーケティングを展開しており、まだまだその結びつきは強いです。特にコスメやファッションなどの分野において、相変わらず強者です。

売上高を見ても分かる通り、広告効果は衰えていないので春節に期待できます。今年2021年の春節は、2月11日~2月17日の7日間です。中国では年末年始より旧正月の方がイベントの重要度が高いので、毎年注目されます。

でも中国はチャイナリスクがありますよね。最近では米国の証券取引委員会が中国の通信大手3社の米国上場を廃止することを決定し、アリババやテンセント子会社への規制も決定しました。

それについて次で解説します。

チャイナリスクが心配?でも大丈夫

読者の中には、米国株式市場に上場する中国企業については急な上場廃止にならないかと懸念を示す人もいるかと思いますが、僕の予想では微博は米国のルールを守ると思います。その根拠は、米国は資金調達環境も良い割に上場基準が緩いからです。香港やシンガポールに上場するのは時間もかかり、基準もハードルは高いのです。

なので、現時点でチャイナリスクに関して、それほど心配はしていません。

これでようやく、微博株を少し打診買いしてもいいかなと思えるのではないでしょうか。次でチャートを見ていきましょう。

多くの投資家は微博の株価底打ちに気づいていない

以下が執筆時点の微博(WB)の日足・月足チャートです。

株価は、3年かけて最高値から3分の1の価格までズルズルと落ちてきましたが、ここが底になるかもしれません。

財務諸表を見て非常に悩みましたが、そこからは読み取れないマーケティングの実績や期待なども踏まえたところ、今はお買い得だと思いました。

PER19.77倍、PBR4.30倍。微博にしては低いなという感想です。

まだ多くの投資家が気づいていないと思います。

ということで、春節関連銘柄として再び投資家から注目される可能性を考慮し反動狙いで仕込みました。

微博 香港市場への重複上場を予定

(追記日時 2021年2月19日)

タイトルで既にお気づきの方もいるかと思いますが、衝撃的な情報が入ってきたので追記します。

なんと、同社がブルームバーグに語ったことによると、早ければ2021年(今年)に香港市場への上場を計画しているといいます。

_人人人人人人人人人_
> なんだって!? <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

衝撃が走りました。

意味がわからないですって?安心してください。これから重複上場について丁寧に解説するので、しっかりついてきてくださいね!

中国企業が重複上場をする理由

昨年2020年、中国企業は香港市場上海A市場(中国人しか買えない大型株中心の市場)への重複上場(二次上場)を次々と果たしました。これによって香港市場は熱気が高まり、僕も色々な株へ投資してきました。

彼らが二次上場する目的は主に次の3つです。

  1. 米国による上場廃止リスクへの対応(※政府推奨)
  2. 資金調達改善による事業加速
  3. 株価上昇

つまり、中国当局も企業も株価上昇を終わらすつもりということですね。

では、二次上場発表後の微博の株価はどうなるかについて次で解説します。

重複上場発表後の微博の株価はどうなる

過去にツイート(下記)で紹介したbilibiliも、微博と同じように中国企業でありながら米国にのみ上場する「中国概念株」といわれるものでしたが、香港市場への上場発表後はエグい株価高騰を見せつけてくれました。

このbilibiliロケットで、僕の持ち分の価値は既に3倍になっています。

このように重複上場発表後には中国企業は花火のように打ち上げていました。

次は微博ですね。香港の株式市場への上場には、数年がかりの計画が必要ですし、収益なども取引所に厳しく審査されます。ということは、微博はトランプ政権の頃から米国市場へのリスクを鑑み上場を計画していたということになりますよね。

ちなみに、米国に上場するテンセントミュージックや、百度(バイドゥ)も香港への重複上場を計画しています。

振り返ると、微博は春節が終わり予想通りの動きを見せてくれました。記事執筆後(筆者購入後)の株価推移は以下のとおりです。

短期間で急に上げてきました。

僕は春節が終わり材料出尽くしで一時的な調整に入ることを覚悟していましたが、この上場発表でわからなくなってきました。買い増しも1回してますし、もちろんこのままホールドです。確信には至りませんし、過度な期待はしていません。危なければ逃げます。ですが、かなりポジティブなニュースであることは間違いないでしょう。

売買推奨はしないので、ご自身の判断でお願いします。

それではごきげんよう。