マクロ経済

コロナショックは再びやってくるのか?今後の売買戦略

ここ数日、新型コロナウイルスの変異種の感染拡大に頭を悩ませています。今後の中長期的な資産運用判断の大きな懸念材料になっているのです。

いつまでも金融市場が潤うなんていうのはありえない話なので、この反動を見極めようとしています。

この記事では、世界の中心ともいえる米国を中心に今後の売買戦略について考えていきたいと思います。なぜなら、米国が経済的に没落したら世界の先進国も多大な影響を受けるからです。

売買戦略は次の5つの視点で見ていきます。

  • コロナウイルスの変異種
  • 大統領選挙
  • 経済対策
  • 消費とサプライチェーン
  • 第二次コロナショックとQE

今回は内容の深さは浅めですが順番に解説をしていきますね。

ではいきます。

英国と南アのウイルス変異種が感染拡大中

先日、突然以下の情報を共有しました。

英国のマット・ハンコック保健大臣が議会で「新型コロナウイルスの変異種(亜種)が急速に拡大している」と述べたのです。これまでは別の株を持ったウイルスは報告されていましたが、急速な拡大は見られませんでした。

この変異種の詳細は以下のリンク先でも読めます。

参考:英国における新規変異株(VUI-202012/01)の検出について (第1報) – NIID 国立感染症研究所

そして、数日後の24日には同じく英国のマット・ハンコック大臣が南アフリカでも新たな変異種が検出されたと発表しました。

ようやくワクチンが出来たと思ったところで、この追い打ちです。

変異種は両地域で急速に感染が拡大しておりそれぞれ株が違うため、現時点では、ワクチンの有効性への影響は不明です。感染力が従来の70%も強まっているという情報も出ています。今後の続報が待たれます。

大統領選挙の最終結果はまだ出ていない

1月6日にペンス副大統領が投票結果を受け取り開票するという作業があります。そこで開票された結果が正式な結果となり、大統領および副大統領が決定されます。

しかし、ペンス副大統領が開票に応じない可能性があるという話が浮上しています。不正がある選挙結果なら開票しないという選択肢をペンス副大統領は持っているということです。

実際にどうなるかはわかりませんが、次期大統領がトランプになるかバイデンになるかで金融市場への影響に差が出てくることは間違いないので、注視していきます。

追記:結果的にANTIFAの乱入で議会は大混乱に陥り、ペンス副大統領は別の場所で正式にバイデンを大統領であると開票結果を読み上げたとのことです。

経済対策は延命に過ぎない

先日、米国で93兆円の追加経済対策が発表されました。

その法案は5000ページ以上の量(誰が読むのこれw)で、以下の内容がもりこまれていました。

  • 国民の多くを対象に1人あたり600ドルの直接給付
  • 週300ドルの失業保健上乗せ
  • 3000億ドルの企業支援
  • ワクチン配布
  • 学校や立ち退きに直面する賃貸人への支援
  • 250億ドル規模の家賃支援

これらは、あくまで延命策に過ぎません。これらは今後9カ月間適応されます。ちなみに失業者支援プログラムの有効期限は21年春まで延長されました。

なお、民主党が提出していた1人あたり2000ドル給付の法案は議会で共和党により阻止され不成立となりました。

この支援が切れる頃には、どれだけのダメージを国が負っていたかを僕たちは目の当たりにすることになります。経済が低迷する時、ジワジワ株価は下がってくるでしょう。

そして、実体経済は金融取引をする上で欠かせない材料です。次で見ていきましょう。

消費とサプライチェーンを注視

今後も引き続き、企業の成長に注目します。

企業の成長には売上の拡大が必要です。つまり消費が伸びるかどうかを見ます。消費が落ちると、物価も落ち、企業の売上も低迷し、デフレスパイラルに直面します。しかし、現状では全業種で業績が大きく落ち込むようなことには至っていません。

よく「V字回復」という言葉がありますよね。パンデミック下では「V字回復」ではなく「K字回復」という現象が起きました。「K字回復」とは業種によって業績の良し悪しが分かれている状態のことをいいます。

例えば、顕著な例として、リモートワークなどの環境ができあがったことから、ITなどのハイテク企業は、売上が上昇し、株価も軒並み上昇傾向でした。住宅関連株も良かったですよね。なぜなら自宅をを仕事場にしたり、旅行にいけなくてお金の使徒が家の購入やアップグレードに向いたからです。

一方で飲食や高級ファッションブランド、航空などは厳しい戦いとなりました。感染拡大やロックダウンなどの影響が直撃したからです。

このように、一部がダメージを受けていても一部の大型株の消費がしっかりしていることは、まだ金融市場の下支え要因にもなっていました。

そして、サプライチェーンには今後も注目します。

サプライチェーンとは供給サイドの生産から流通、販売までの一連の流れです。3月にはサプライチェーンに打撃が生じ、その恐怖からコロナショックにまで発展しました。

新たなウイルスの変異種が急速に感染を拡大しているということで、今後もその視点を忘れずに対応します。

もしサプライチェーンにさらなる影響が出るようなことが確認できた場合、株式市場から(一部銘柄を除いて)撤退させる可能性があります。

コロナショック vs QEを見極めろ

コロナショックは再びやってくるかもしれません。

金融市場がコロナショック後に立ち直れたのは、中央銀行のQE(量的金融緩和)があったからです。FRBは無制限のQEを行いました。

これがなかったらどうなってたと思います?想像しただけで絶望します。真の世界恐慌に繋がっていたかもしれません。

そこで僕は考えを巡らせました。

もし今の感染拡大の速さにワクチン配布が追いつかなかった場合、あるいはワクチンが急速に拡大する変異種に効かなかった場合、再び第二次コロナショックが起きるんじゃないかと思いました。そこで周りの投資家たちにそう告げ、以下のようにツイートしました。

もし感染者が減らないのであれば長期戦になり、各国政府は耐えられません。相場全体はジワジワと投資家心理をネガティブなものに変えていくでしょう。

ここで、見落としてはいけない点は、QEには限界があるということです。

ECBのQEはすでに限界を感じますよね。最近でもQE発表後、インパクトの無さから失望でユーロ高になることもありました。

FRBの場合は、QEをやりすぎると低金利が進み、米国債で運用している金融機関や国に多大な影響が出ます。さらには米中、日米金利差拡大で市場への悪影響が出てきます。当局はかなり慎重なことが伝わります。

日銀はQEはもちろんのこと、相変わらずETFを買いまくっています。しかも日によっては外国人が売った分だけ買って株価を維持しています。

ちなみにQEは金利に大きな影響を与えます。金利は株価に影響を与えます。当然それに関連して為替の需給にも変化があります。中銀がQEをどこよりも強くそれを実行すれば、その通貨は安くなります。

そして、一般的に米国債10年物利回りが下がったら株価は上昇、上がったら株価は下落と考えられます。なので、国債の利回りの情報は追いましょう。

今回は懸念点を共有する意図もあり、このように悪材料を中心に伝えてきましたが、もちろんチャンスはあります。来年1月から米国の金融機関が自社株買いができるようになりました。GSやJPモルガン、ウェルズファーゴなどの大型金融株に注目です。時価総額も大きい企業のため、それが株式市場全体を盛り上げるかもしれません。

なんにせよ、コロナウイルスvs金融緩和という構図はまだ続きそうなので、心構えだけはしっかり持って、金融市場で戦えるようにしておきましょう。どんな時も事前準備と冷静な対応が負けない秘訣です。大事なことなのでもう一度言います。「チャンスはあります」。

今後の売買戦略

一旦株を整理します。当然FXのポジションは持ちません。

昨日までのポートフォリオはかなり分散させていたこともあり、14銘柄でした。しかし、ここまで上がっているのは不自然すぎるし、全体の調整が一回入りそうな気もする。さらにはコロナも深刻。

ということで、昨日12月24日に以下の銘柄を売却をしました。

  • 阿里巴巴(NASDAQ:BABA)
  • SQUARE
  • LG化学(韓国市場)
  • Slack
  • unity

そして、新規でロシア市場のYandex株を購入しました。

ついでにずっと保有を続けてきたテスラも一部売却(初めての売り)しました。

金融ショックが起きたときって、分散しすぎてると売るだけでも一苦労なんです。もちろん集中投資するべきタイミングでもないとは思うのですが、少しは絞らないとこれはまずいと思って、キャッシュに替えました。

今後は余力を多めに確保して、いつでも優位な状態で戦えるようにしておきます。

上にも記しましたが、株はコロナ vs QEが引き続き焦点となります。この見極めで随分勝敗変わると思います。

また、為替に関してはユーロとポンドに注目しています。正直、株のほうが楽に稼げるので、為替は要所要所でイケると思った時だけトレードして稼ぎたいです。例えば、日本が金融政策変えてきて、円安に触れるなどしたら、全力で円売りに走ります。ポンドやユーロには今後も短期的に大きなチャンスが眠っていると思います。

ちなみに暗号資産は、ホットウォレットにあるものは、ほぼ全てETHとUSDTにしました。正直、ビットコインに依存したくなくて、イーサリアムなど技術的に汎用性の高く、世界中で使われるトークンに投資を続けていく予定です。

何か起きたら直ぐに対応します。とはいっても狼狽売りはしません。冷静に売買をしていきます。そのための材料が今回記した上記の5つです。

ではごきげんよう。