暗号通貨

NEM(XEM)のWechatとの連携報道と価格上昇についての見解

リアルタイムで、XEM(ネム)のWechatとの連携が取り沙汰されています。
XEMをWechatを用いて送金できるサードパーティアプリが開発されるそうです。その噂は価格を吊り上げる現象を生み出しました。

では、Wechatとは一体どういうものなのでしょうか。
Wechat(微信)とは、Tencent(騰訊)が運営するサービスの一つで、中国国内で多くの人が利用する主要チャットアプリです。日本でいうLINE的存在ですが、それを遥かに超えるサービスの充実度です。

そのアプリでは、チャット感覚で友人、知人に送金ができ、国内における商業施設での決済も可能です。街では現金を持ち歩かずレジでスマホを見せる人が少なくありません。
僕自身、今年1月に中国上海で決済関連の調査をしてきましたので、詳しく知りたい方は以下のリンクからどうぞ。

現地の決済から見えてきたのは、AlipayとWechat Payの2強が支配する世界でした。強いて言うなら、第三のサービスはQQやApplepayくらいでしょうか(それですら使う人は珍しい)。

このようなサービスを中国政府が容認する理由は、国民が中国国内の銀行に依存することになるからです。逆にいえば、人民元安になりかねないリスクを現政権が容認するはずもなく、今回のNEMはまさに中国政府にとっては外敵ともいえます。当然、Tencentも政府による監査を恐れているはずなので、下手なことはできません。中国におけるビジネスリスクを考えれば容易に想像が可能です。

今回のサードパーティによる(←ここが重要です)連携アプリ開発発表の価格上昇は妄想を数値化したものといえるでしょう。仕掛けたのはNEM側です。繁栄の実現性は乏しいと言わざるをえない内容でした。

ちなみに、ツイッターで発表詳細をまとめられた方がいましたが、少し気に成る点がありました。

Wechat本家の機能で友達への送金は簡単にできます(NEMを使う必要はない)。
送金する側も受け取る側もアドレスのコピペはしません。

送金する時:
相手とのチャット画面から簡単に送れます。
メッセージも添えることができます。

受け取る時:
タップするだけ。

つまりこのNEMサービスは中国人はターゲットになりません。わざわざ使う必要がないからです。なぜWechat?それも謎です。見えない参入障壁をぶち破ろうとしているのでしょうか。中国人以外の人はメッセンジャーなど(日本ではLINE)別のアプリを多用するため、完全にミスマッチに思います。
また、Wechatに対応こそしていながらも、NEMの送金機能はWechat本家アプリには搭載されていません。

結果として現在価格が上昇しているXEMですが、投機性が強く、諸機関との研究が世界規模で進むといった話が出てきそうにないので僕はかつてのビットコインほど価値を見出してはいません。

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