暗号通貨

Bitcoinハードフォーク(分裂)の解説・見解

現在、ビットコイン周辺事情は少しばかり複雑です。

現状

ビットコイン(BTC)の初のハードフォークによるビットコイン・キャッシュ(BCH)の誕生を皮切りに、ビットコイン・ゴールド(BTG)が誕生。今後もB2X、ビットコイン・シルバーなどの誕生が予定されています。よくわからない方は、大本であるビットコイン(BTC)から枝分かれし、多くの利害関係者の間で覇権争いが起きているイメージを持つと良いです。

しかし、この事態に僕はある懸念を示しています。

総発行量の変化です。

元々、ビットコイン(BTC)の魅力の一つとして、マネーサプライが一定のルールでコントロールされていることがあります。発行上限が決まっていることから、世界中の人々はそこに価値を見出してきました。


物価のコントロール

では、なぜお金の供給量が制限されると良いのでしょうか、一般には物価の急激なインフレの可能性が低くなるということがいえます。世界の中央銀行は、伝統的金融緩和策である付利の引き下げ量的金融緩和政策(市中に出回るお金を増やす)によって物価や景気に影響を与えています。それにより物価目標(インフレターゲット)を達成しようと考えます。しかしインフレは歴史的にも抑えが効かなくこともある恐いものであると、経済の歴史を学んできた人たちは知っています。

そのため、特定の誰かがコントロールできないビットコインに人々は魅力を感じているのです。

ちなみに、先進国においてこれまでゼロ金利政策が行われてきましたが、ゼロ金利なので付利の引き下げが困難(非負制約)ということから、経済学者らはそれに代わって、同等の効果が得られるであろう量的金融緩和政策を編み出しました。それだけでは経済安定は困難と考え、日本においてはマイナス金利政策を導入しています。

【臨時記事】 日銀がマイナス金利導入を決定!伝統的金融緩和の先にある日本経済とは https://twitter.com/Bank_of_Japan_j/status/692915273171636225 ...

この潮流の先

しかし、これまでビットコインから枝分かれしたこれらの通貨は、発行上限がそれぞれ2100万枚と決められましたが、ビットコインに関連したものも含めて考えればBTC一通貨の数倍もの総量になる計算です。

以前の半減期相場(過去記事に飛びます)は、マイナーへ支払われる報酬(BTC)が減るので、その代わりに価格が上昇するということでした。しかし、今は全体の供給量が増えているにも関わらず価格は上がっています(現在のビットコイン価格上昇の理由の一つは、エアードロップ目的での保有が挙げられます。)。つまり、このような分裂問題が起き続ければビットコインは実質、発行量無限となり、通貨価値の安定からはかけ離れた存在になります。

この場合、2つのことが考えられます。

一つは、ビットコインが本来持っていた魅力が無くなり、価格下落の一途を辿る。
もう一つは、大本であるビットコイン(BTC)だけが残り、他の派生通貨は無価値と化す。

そのようなわけで、僕は不安定であるビットコインはまだまだ注視が必要であると考えています。また、供給量が抑えられたゴールドにより信用を傾けています。今のビットコインは錬金術状態のため、過度に信用を置くべきではないでしょう。対してゴールドは無から生み出すことは不可能です。