暗号通貨

今後のビットコイン相場(16/03/06)

まずは、直近のテクニカル分析。

筆者はここ数日、特にETH相場がBTC価格に大きく影響を与えているように感じていた。ETH最大の取引量であるpoloniexではETHとBTCで交換されている。そのため、ここ数日間の動きはまさにBTC相場とETH相場は逆相関している。それを表したのが下図。

ここ数週間のBTC相場は一端調整に入り、移動平均線を意識する動きとなっていたが、いつもなら踏ん張りを見せるであろう400ドル、2700,2800元も軽々と下回ってしまった。今までのように米ドルベース、元ベースで見ていたとしても、判断の難しい曲面であることがこの数日は読み取れた。本日のBTCのリバウンドからもわかるとおり、ETHの影響力が絶大であることが見てとれることだろう。筆者は、この小さな変化が今後大きなものになってくるだろうと感じている。


さて、ここから本題。以前より記している予測に加え、さらに追加で2つのルートを書いてみる。

【ルート1】
ビジネスの発展(投票システムや、入退場の記録、など様々なシステムに応用、日本では交通機関でも発展性を見込める)
→Ethereumなど他のブロックチェーン応用システム(暗号通貨)に勢いが波及
bitcoinとの相乗効果で他の暗号通貨全体の時価総額上昇
→暗号通貨市場全体のバブル期に突入
→暗号通貨市場全体のブームが落ち着きを見せる
→より割安で魅力的な通貨に移行する動きが次第に大きくなる
→bitcoin価格は一旦は上値を抑えられる

【ルート2】
ビジネスの発展(安全性や規制の強化)
BTC価格が行くべきところ(まずは1000ドル近辺)まで行く
→Ethereumなど他のブロックチェーン応用システム(暗号通貨)に勢いが波及
→魅力的な暗号通貨にシフトする動きが次第に大きくなる
→BTC価格は上値を抑えられ、他の暗号通貨に投機資金が流れる。

ルート1とルート2の違いはビジネスの発展の時間軸。タイミング次第で発展性は大きく変わるだろうと考える。また、他の暗号通貨へ話題が移ったとしても、9割の市場シェアを誇るbitcoinへの人々の関心は今後も残ることだろう。

では、これを国内のモバイル通信業界で例えてみる。

状況1【周りの異分子が全体の流れを変えた例】
天下のドコモがSBの台頭、躍進で新規の純増数ランキングが逆転。しかしドコモの全体の市場シェアは依然として高い。また、MVNOの登場で人やお金がそちらに流れている状況が結果として作り出されている。
ビットコインの場合、ビットコイン2.0(ブロックチェーン応用システム)の台頭がそれにあたると考える。

状況2【1つの出来事が大きく流れを変えた例】
SBが躍進し、同社の市場シェアはぐんぐんと伸び続けたが、米国当局の動きもあり、Tモバイルの買収を断念後、有利子負債と利益水準に着目され、株価は長らく下落。解散価値も落ちる状況が結果として作り出された。当然株価下落はマクロ経済要因もあったが、事業展開を見ても他の通信キャリアに追従を許してしまった。今ではドコモが純増数においても国内1位となっている。
(参考1:事業者別契約者数(TCA))
(参考2:ソフトバンク、純増数で3位転落…ドコモと明暗)
ビットコインの場合、13年のハイパーバブル(インフレ)時の、中国当局の警告発令とMt.Goxの閉鎖というきっかけがそれにあたる。

今後も変わらず、筆者はビットコインを後押しするシステム、ビジネスに注目していきたい。
暗号技術の応用・発展こそがグローバルな社会を一つに繋ぐものと筆者は考えている。世界は未だ、ビジネスにおいて完全に言語の壁を越えられてはいない。その状況において、人工知能技術が一役買いそうな気もしないでもない。


付録

暗号通貨ウォレットの問題点。暗号通貨を現金に換えて引き出す場合、取引所やATMなどを介せば様々な機関に個人が隈無く特定されるということ。また暗号通貨で支払った場合、個人のウォレットが事業者に知られることで資産の特定、悪用される懸念がある。パブリック型であるからこそメリットがあったシステムは、現実で人が使うとなれば、それなりの法規制や監視が必要となる。一方で、個々人でも対策が必要である。例えば、以前当ブログで紹介したbitcoinデビットカードなどを使えば事業者は追跡はできず、利用者もウォレット情報を守れる。

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また、いくつかのウォレットを持ち、分散管理が必要とされる状況も考えられる。資産だけでなく、日常的に使用するお金が入ったおサイフも、分散管理には慣れておくと良いだろう。結局どんなに自由度の高いもので、政府が(通貨量などに)介入できないシステムでも、社会それ自体には国家がある限り政府は介入できる。その狭間でどうルールを作るのか、ここはこれから議論されるべき問題であると筆者は感じる。