暗号通貨

チャイナマネーが世界を動かす時

 昨日の大商いから一転、ビットコイン相場が大規模な調整フェイズに入った。 500ドルを達成したBTC/USDが、日本時間の明け方頃から、これでもかというくらいに下げている。円建てでは、一時65,000円をつけ、そこから66,000円を目指す過程でドカンときたのだが、その調整も強烈なものとなった。現在は400ドル(50,000円)前後で推移。

 この背景では、明らかに中国人のマネーが絡んでおり、OKcoinという取引所では人民元との取引が盛んに行われているため、一つの指標として見ることができる。中国人は現在、先の株式相場の動向からもわかるとおり、リスク選好度が非常に高いため、ビットコイン相場においても投機的な需要が高いといえる。

BTC/CNY(11/06 05:23)

 また、金相場がここ数週間下げ続けているが、中国人による金の換金売りによって引き上げられた資金がビットコインへと流入している可能性が十分に考えられる。金相場は下落傾向にあるため、そこに拍車がかかった形である。そのような(中国人が投機的な目的で売買するような)性質を持った資金が一気に引きぬかれたらどうなるだろうか。

 筆者が気づいたのは、今回の下落時に、ドルや円、ユーロとの交換を主として取り扱う取引所で、どんなに買い支えたとしても、その大量の中国マネーが流入していたOKcoinのBTC/CNY相場が落ちると、釣られて他の取引所の相場も落ちていくといったものだった。出来高が高いHuobiやBitfinex、Bitstampも指標としては参考になるが、今回の急騰急落時においては、特にOKcoinが指標として参考になった。また、海外取引所より出来高が少ない日本の取引所においては、遅れて反応が出たり、他の市場に対する感応度(ここではβと規定する)が小さい傾向がある。昨日の記事でも記したとおり、スプレッドに開きがあるので、取引をする側としてはβが低くてもリスクは高いといえる。投機的な売買では気をつけなければならないだろう。

[Volume(11/06 05:05)]

 ここは記録する場でもあるため、一応今後の予測を書いておく。

 前回記した1,000ドル水準までの全回復という内容は、今後の予測として変わらないが、ここ数日の大相場が調整入りしたことを考えると、主要な取引所の出来高が急増してきたことも考慮し、何度か上下を繰り返し1,000ドルを目指すことになるだろうと考える。とはいえ、いずれにせよ、バブル要素を孕んでいるのは間違いなく、今後も急上昇はつきものなので、筆者は暫くは調整が完全に終わるまでは静観を貫く考えである。市場が大荒れなので、この記事の投下後に大きく動くこともあるだろう。